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薬膳で内側から健康に!初心者でも簡単に始めるコツ

  • 投稿の最終変更日:2025年3月14日
  • 投稿カテゴリー:薬膳料理を学ぶ
  • Reading time:3 mins read

「薬膳」と聞くと、特別な食材や難しい知識が必要なイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、薬膳とは、私たちの身近な食材を使って、簡単に取り入れることができる健康法のひとつです。

当サイトには薬膳料理を学ぶ特集ページがございますが、
本日は、初心者でも気軽に始められる薬膳のコツを紹介します。

薬膳の基本をシンプルに理解しよう

薬膳の基本

薬膳は、中国伝統医学の理論に基づいた食事療法のことです。

単なる健康食とは異なり、体質や体調、さらには季節や環境の変化に応じて適切な食材を選び、体のバランスを整えることが目的です。

薬膳の基本的な考え方は、「食べるものが体をつくる」という理念で、日々の食事を通じて健康を維持し、病気を予防することを目指します。

まずは、薬膳の基本的な考え方をシンプルに理解することから始めましょう。

1.「食材には性質がある」ことを知る

薬膳では、食材の性質を「寒・涼・平・温・熱」の5つに分類します。

例えば、生姜やネギは体を温める「温・熱」の食材であり、トマトやキュウリは体を冷やす「寒・涼」の食材です。

例えば、冷え性の人は体を冷やす「寒・涼」の食材を控えて、体を温める「温・熱」の食材を意識して摂るというシンプルな考え方を持つだけでも、薬膳の第一歩です。

2.「五味」を意識する

薬膳では、食材の味を「酸・苦・甘・辛・鹹(塩辛い)」の5つに分類し、それぞれの味が五臓の体調を整える健康効果を持ちます。五味の働きを知って不調の改善に役立てるだけでも、薬膳生活です。

酸味=肝
酸味のある食材(レモン、梅)
情緒や自律神経が高ぶりすぎるときは、酸味をとるとよいとされています。

苦味=心
苦味のある食材(ゴーヤ、緑茶)
鼓動や精神が高ぶりすぎるときは、苦味をとるとよいとされています。

甘味=脾(胃)
甘味のある食材(かぼちゃ、米)
消化器官が弱っているときは、甘味をとるとよいとされています。
ただし、砂糖などの甘味料ではなく、穀類やイモ類など、でんぷん質の食べ物です。

辛味=肺
辛味のある食材(生姜、ネギ)
気管支全般が不調なときは、適度に辛味をとるとよいとされています。

鹹味=腎
塩味のある食材(昆布、黒ごま)
腎臓や生殖能力が弱っているときは、鹹味(かんみ、塩辛い味)をとるとよいとされています。
塩分だけでなくミネラルも豊富な海産物や海藻食材です。

普段の食事に五味の食材をバランスよく取り入れることで、体の調子を整えることができます。

季節の食材を意識する

薬膳では、季節ごとに体が求める食材が異なると考えます。

日本には四季があり、それぞれの季節に合った食材を摂ることで、体のバランスを保つことができます。

春(デトックスの季節)
春は気温の変化が大きく、冬に溜まった老廃物を排出するデトックスの季節です。
おすすめの食材は、デトックス作用のある山菜、緑黄色野菜などです。

夏(熱を冷ます季節)
夏は気温が高く、汗をかきやすいため、体内の熱を冷ます食材を取り入れることが大切です。
おすすめの食材は、水分が多く体を冷やすトマト、キュウリなどです。水分補給も忘れずに!

秋(乾燥対策の季節)
秋は乾燥しやすいため、肺を潤す食材を意識しましょう。
おすすめの食材は、乾燥を防ぐ梨、白きくらげなどです。また、呼吸器系の調子を整えるために、はちみつも有効です

冬(温める季節)
冬は寒さで体が冷えやすく、エネルギーを蓄える時期です。
おすすめの食材は、エネルギーを蓄える黒豆、にんにく、シナモンなどの体を内側から温め、免疫力を高めることができます。

身近な食材で薬膳を始める

薬膳は「特別な食材が必要なのでは?」と思うかもしれませんが、実はスーパーで手に入る食材で十分に実践できます。

1.旬の食材を意識する

薬膳では、旬の食材がその季節に適した栄養を持っていると考えます。

たとえば、夏には水分を多く含むトマトやスイカ、冬には体を温める生姜やネギが自然と食卓に並びます。

まずは、「旬の食材を食べることが薬膳になる」と意識してみると、ぐっとハードルが下がります。

2.普段の料理にプラスする

味噌汁に生姜を少し加えることで体を温める。ご飯を炊くときに黒豆を入れることでエネルギーを蓄える。黒糖とシナモンの簡単ホットドリンクで冷え対策になる。

このように、普段の食事に少し薬膳の知識を加えるだけで、無理なく取り入れることができます。

3. 楽しみながら続けることが大切

難しく考えて「これを食べなければならない」という考えではなく、できる範囲で気軽に試してみることが大切です。

自分の体調を見ながら、楽しんで続けることが薬膳を習慣にするコツです。

薬膳を学ぶことの波及効果

薬膳を学び、食生活を整えることで、心も体も健やかになり、バランスが取れ、自然と柔らかい笑顔が生まれます。さらに、表情のレッスンと組み合わせることで、より魅力的な笑顔へとつながる、理想的なサイクルが生まれるのです。

心と体と食生活のバランスを整えるBALANOVA MIND & BODY ATELIER

まとめ

薬膳は決して難しいものではなく、身近な食材を使って気軽に始められる健康法です。
「特別な知識が必要」と思わずに、まずは旬の食材を意識することや、普段の食事に少しだけ工夫を加えることから始めてみましょう。少しの工夫で、内側から健康を手に入れることができますよ!

私どもBALANOVAでは、普段のお食事に直ぐに取り入れやすい『薬膳料理を学ぶレッスン』をご提供しております。ぜひ特集ページもご覧ください。